映画の一刻 ~日常とシネマの旅~ 第26便『We Margiela マルジェラと私たち』2019.02.23sat – 03.01fri @シネマ5

大分の中心市街地、五番街にひっそりと佇む小さな老舗映画館、シネマ5。
メジャーな映画ではなく、いわゆるミニシアター系の映画を上映している映画館だが、その映画選びは個性的。

一時期東京でも流行った、ファッション的要素の強いミニシアターではなく、どこか日本の奥ゆかしさを秘めている。

個性的な映画選びだが、ちゃんと幅広い層が楽しめるようにもてなしてくれる。
そして何より空間が素晴らしい。

そのシネマ5副支配人である大西さんにシネマ5&シネマ5bisで上映される映画の中で超個人的にオススメな映画を紹介して頂く、映画の一刻(ひととき) ~日常とシネマの旅~。

今回の旅は、『We Margiela マルジェラと私たち』
どうぞ、お楽しみください!

 

『We Margiela マルジェラと私たち』

 

おしゃれって、なんだ?

また、この問いである。

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7年ほど前、シネマ5の隣にメゾン・マルタン・マルジェラがオープンした。
白を基調として、アンティークなソファや椅子にも真っ白なカバーがかけられた店内に、白衣を着た人が立っていた。

私は、「マルジェラ?どっかで聞いたことあるような…」
そして、ご近所さんということで、店内を見せていただいた際に、店内の洋服の背中のタグ(白い縫い糸)を見て、思い出した。

もう15年も前、当時シネマ5で一緒にバイトをしていたおしゃれなKさんとMさんの服の背中に、このタグがついていた!
そうだったのか!あの服はマルジェラだったんだ!
やっぱりおしゃれな人たちの敏感な臭覚はすごい!
それを今頃に感じている私の、このおしゃれに対する苦手さは筋金入りだなと、あらためて思った。

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その「メゾン・マルタン・マルジェラ」を、マルタン・マルジェラとジェニー・メイレンスが立ち上げ、多くの若者たちに刺激を与え、マルジェラの工房に多くの才能が結集し、それまでのファッションを打ち壊し新しい何かを模索して行く中で、
いつの間にか…、
何かが消耗され、中心であったマルジェラが消え、「メゾン・マルジェラ」として、デザイナーを「私たち」と位置づけて、今もファッションを発信し、多くの熱狂的なファンがそれを支えている。
その創作の源は何だったのか?メディアに姿を見せることなく消えてしまったマルタン・マルジェラ本人はどんな人物だったのか?
やっぱり、知りたい。

今回、出来上がったこのドキュメンタリー映画『We Margiela マルジェラと私たち』は、アーカイブ映像を交えながら当時を伝えようとしている。

けれど、私が作品を見て際立って感じたのは、その創作ではなく、才能に対しての商業的に取り込まれてしまう現代社会のグレーな闇の部分だった。

私がおしゃれに苦手意識があるのは、実は商業的な波に乗れないからではないか、、、と、ハタと思った。
だって、この映画の中に出てくるマルタン・マルジェラをはじめとする何かを作り出す人々は、みんなそれが好きでたまらない。
好きなら、素敵なら、それでいい!と言っている。
それなら私も理解できる。レベルもあるだろうけれど、好きなら、素敵なら、面白ければ、いいのだ!と。それをファッションと言うなら、ファッション、おしゃれは大好き。

そんなことを思わせてくれたドキュメンタリー作品でした。

2月23日より、シネマ5にて、
1週間限定で夜20:40の毎日1回のみの上映です。
仕事帰りでも見れるように時間を設定して見ました。
ぜひ、ごらんください。

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ちなみに、シネマ5のお隣の「メゾン・マルジェラ」は、現在は府内五番街にあるクロマニヨンさんの2階に移転しています。

 

 

『We Margiela マルジェラと私たち』
監督|メンナ・ラウラ・メイール
出演|ヴィッキー・ロディティス、グレース・フィッシャー、ディアナ・フェレッティ・ベローニ、ルチア・ザンニ、ソフィー・ペイ
配給|エスパース・サロウ
2017年 / オランダ / 原題 We Margiela / 103分
http://wemargiela.espace-sarou.com

 

【上映期間】
2019.02.23(土) – 2019.03.01(金) 《1週間限定》

【上映時間】
夜8:40〜10:30

【会場】
シネマ5
大分市府内町2丁目4-8
TEL 097-536-4512 / FAX 097-536-4536
オフィシャルサイト http://www.cinema5.gr.jp

アバター
大分の中心市街地、五番街にある老舗映画館、シネマ5の副支配人。

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